Quad(クアッド)とは?
引用:クアッド
![分からない人](https://tiroha-blog.com/wp-content/uploads/2020/07/分からない人.png)
最近、話題のクアッドって何?
![ちろは](https://tiroha-blog.com/wp-content/uploads/2020/05/tiroha.png)
日米豪印が結んだ同盟だよ。
![分からない人](https://tiroha-blog.com/wp-content/uploads/2020/07/分からない人.png)
軍事同盟ってこと?
![ちろは](https://tiroha-blog.com/wp-content/uploads/2020/05/tiroha.png)
少し違うな。
軍事同盟は「攻撃されたら、一緒に反撃する」
って考えだけど、クアッドは軍事的支援だけだよ。
![分からない人](https://tiroha-blog.com/wp-content/uploads/2020/07/分からない人.png)
んー。。。違いがよく分からないな。
![ちろは](https://tiroha-blog.com/wp-content/uploads/2020/05/tiroha.png)
分かった!今回はクアッドについて解説していくよ!
こんな方におすすめ
- クアッドが何か知りたい
- 就活や受験の時事問題対策をしたい
- ニュースを見る時間がない
クアッドとは?
引用:クアッド
クアッド(Quad)とは当時の日本の総理大臣安倍晋三氏に
よって提唱されたものです。
正式名称は日米豪印(日本、アメリカ、オーストラリア、インド)戦略対話、
もしくは4か国戦略対話、といいます。
(クアッドは4つという意味があります)
軍事同盟ではないですが、
限りなく軍事同盟に近い組織です。
ポイントとしては
「民主主義で同じ価値観を共有している」
というのがあります。
アジア版NATOと言われることもあります。
NATOについての詳しい解説はこちら↓
![](https://tiroha-blog.com/wp-content/uploads/2021/03/ok...E58C97E5A4A7E8A5BFE6B48BE69DA1E7B484E6A99FE6A78BEFBC88EFBCAEEFBCA1EFBCB4EFBCAFEFBC89-3-160x90.png)
Quadに加盟すると、有事の際の軍事物資の支援を受けることができます。
背景として、拡大する中国の軍事的脅威に対抗する狙いがあります。
当初は日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国だけでしたが、
現在はイギリス、フランスも加盟すると表明しています。
アメリカとイギリスとオーストラリアの軍事同盟はAUKUS↓
![](https://tiroha-blog.com/wp-content/uploads/2021/09/AUKUSとは?米豪英の軍事同盟?-クアッドとの違いは何??-160x90.png)
目的
日本の安倍元首相が提唱した「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、
ワクチン、インフラ、気候変動、重要・新興技術などの
幅広い分野にて、日米豪印の4ヵ国での協力体制を構築することを
目的としています。
具体的には、
・質の高いインフラ
・海洋安全保障
・テロ対策
・サイバーセキュリティ
・人道支援・災害救援
といった様々な分野において、
日本・アメリカ・オーストラリア・インドの4ヵ国間で実践的な協力を
推進することを掲げています。
具体的な行動
引用:クアッド
日米豪印による南西諸島での共同訓練が頻繁に開催されています。
狙いとして、中国への牽制があります。
中国は太平洋での挑発的な活動を強めており、
日本を含む周辺国では大きな脅威となっています。
![](https://tiroha-blog.com/wp-content/uploads/2021/05/E38380E382A6E383B3E383ADE383BCE38389-1-160x90.jpg)
まだ加盟していないイギリスやフランスも日本周辺に空母を
派遣するなど、積極的に中国を牽制しています。
具体的には、
イギリス
・正規空母「クイーン・エリザベス」
・艦載機
・フリゲート艦
などを沖縄県南西諸島に長期派遣
+日米豪印の共同訓練に参加
フランス
・リュビ級原子力潜水艦「エムロード」を派遣
+共同訓練に参加
ドイツ
・フリゲート艦をインド太平洋地域に派遣
中国の対応
引用:中国
中国はクアッドに対して、強い警戒を示しています。
そして、クアッドに対抗すべく、
ロシアと友好的な関係を結ぼうと模索しています。
しかし、未だに他国の領海を犯し、自国の領土と
主張する対応は変わっておりません。
むしろ、より強気に主張をしています。
インドの対応
クアッドの加盟国であるインドは対中戦略で協力を推進する姿勢ですが、
伝統的に非同盟の国(中立国家)を外交戦略と
しているインドの協力を前面に出すのは難しいのが現状です。
共同声明ではインドに考慮しつつ、
中国批判が弱い発表となっています。
また、2022年5月に行われてクアッド会合にて
ロシアによるウクライナ侵攻についても言及しようとしましたが、
叶いませんでした。
![](https://tiroha-blog.com/wp-content/uploads/2022/02/ウクライナ侵攻とは?いつから始まった?-ロシアの狙いは?-160x90.png)
なぜなら、
ロシアとインドは良好な外交関係を築いているからです。
インドと中国が国境問題を抱えており、ロシアと険悪になるのは
国益を損なってしまします。
ロシア製の兵器の導入もしています。
なので、国連非難決議でもインドは棄権にまわるなど
ロシアへの直接の非難を避けています。