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政治・国際問題

【5分でわかる時事!】円安・円高とは?今後の見通しは?それぞれのメリット、デメリットは?

この記事は約5分で読めます。

円高・円安とは?

2022年9月、22年ぶりに1ドル=145円の円安となり話題になりました。

現在(2024/4/29時点)で1ドル160円になりました。

しかし、ニュースや新聞でよく聞く円高・円安について

詳しく知らない方が多いと思います。

今回はそんな円高・円安についてわかりやすく解説していきたいと思います!

円高・円安とは

円高とは

円の価値が高くなることを言います。

例えば、民主党政権だった2008年は一時期、

1ドル=101円→78円

になり、大きな話題となりました。

メリット

メリットとして、

・輸入品が安く買えること

・海外旅行に行きやすくなること

があげられます。

デメリット

デメリットとして、

・産業の空洞化

・日本の製品が海外で売れなくなること

例えば、トヨタ自動車は円高が1円進むと、1兆円の損失があるといわれるほどです。

輸出企業にとっては収益の減少につながります。

これを回避するために企業は国内よりも海外に工場を作り、

海外からモノを輸出します。

結果として、国内の工場が少なくなり、雇用数が減少します。

円安

円の価値が安くなることを言います。

2022年9月には、

1ドル=120円→145円

となり、大きな話題となりました。

メリット

メリットとして、

・輸出企業の収益が上がること

・工場の国内回帰につながること

・国内GDPが増える

があげられます。

デメリット

デメリットとして、

・海外のモノが高くなること

があげられます。

海外のモノとは果物などの食材だけでなく、

石油などのエネルギーのこともさします。

日本は資源に乏しい国なので、

発電するための資源をほとんど海外からの輸入に頼っています。

石油の値段が上がれば、発電コストがかかるので、結果的に電気料金も

高くなります。

円安の原因

2022年9月の段階で

1ドル=120→145円の急激な円安となりました。

なぜか?

理由は、

「日米の大きな金利差」

です。

流れとして

①コロナで経済不況になる

②経済を支えるためにお金をまく

③コロナが終わり、経済が活性化する

④コロナでばらまかれたお金の価値が下がる

⑤紙幣1枚の価値が下がり、インフレになる

⑥インフレ抑制のために市場に回るお金を減らす

⑦結果日米の金利差が広がる

コロナにより、世界は不景気になりました。

そうなると市場に出回るお金がないため、各国の中央銀行は

金利を下げ、お金を借りやすい仕組みにしました。

これによりコロナ禍でもそこまで経済は落ちずに済みました。

問題はここからです。

市場に出回ったお金が多くなりすぎて、1枚の価値が下がったのです。

これにより物価高騰がアメリカで起こりました。

特にアメリカは経済を支えるために5兆円規模の財政出動をするなど

市場へお金をばらまいていきました。

しかし、コロナが終わると通常の経済状況に戻ります。

それにより、アメリカやイギリスなどは物価上昇率が8%を超えました。

このインフレを抑え込もうとして、アメリカの中央銀行は利上げを行い

金利を3%にまで上げました。

(日本の金利は0.01%ほど)

そうすると、何が起こるか?

円を売って、ドルを買う人が多くなるのです。

円を持っているより、ドルを持っていた方が利息が多くもらえるので、

円よりもドルの方が価値が高くなるわけです。

日本も2024/3に金融緩和の解除を発表しましたが、

微々たるものだったためそこまで為替に影響を与えるものではありませんでした。

日本とってどっちがいいか?

経済的にみると、円安の方がいいです。

理由は2つあります。

・大企業の収益の大幅増加

・海外観光客からのインバウンドの増加

ただ、物価の上昇などで多くの国民は円安の恩恵にあずかることができないというのも事実です。

しかし、来年度の法人税はかなりの税収になることが予想されます。

また、収益が増えるということは大企業に勤める従業員の給与も上がる可能性が

高いです。(臨時ボーナスなど)

理想は法人税の増加分を再分配(給付金や消費税減税)などに

使い、多くの国民に円安の恩恵を理解してもらうことが重要です。

為替介入とは

為替介入とは、本銀行が外国為替市場で通貨の売買をおこない、為替相場に影響を与えることを指します。

その目的は、「為替相場の急激な変動を抑え、その安定化を図る」ことです。

為替介入は1998年の24年ぶりで大きな話題となりました。

2022年9月、歴史的な円安ドル高が進み、

急激に変動するドル円相場を安定させるために、日本銀行がドルを売って円を買いました。

しかし、ながら多くの経済学者が

「日銀による為替介入は一時的なものであり、その効果は2~3日だろう」

と指摘していました。

結果はその通りで、1ドル=145円だった為替は

為替介入をして直後に1ドル=140円になりました。

しかし、すぐに1ドル=145円に戻り、専門家が指摘した通りとなりました。

今後の見通しは?

結論、しばらくは円安相場が進むと思います。

理由としては日米の金利差をどうにかしないと解消されないからです。

日本は金利を上げようにも今の段階で上げてしまうと、

経済に冷や水をかけることになってしまいます。

賃上げは大企業のみであり、その割合は1%です。

残りの99%の中小企業がつぶれてしまう可能性があるのです。

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