中国の一帯一路とは?英語では?イタリア脱退?!
引用:中国
中国が掲げている一帯一路って何?
物流のルートを広範囲に敷く、現代版のシルクロードだよ。
一帯一路とは
中国トップ、習近平国家主席が2013年に打ち出した構想。
アジアとヨーロッパを陸路と海上航路でつなぐ物流ルートを作って、
貿易を活発化させ、経済成長につなげようとするもの。
当初は50か国だけだったが、
現在はアジア・アフリカ・ヨーロッパなど100か国
G7では唯一、イタリアが参加を表明していましたが、
2024年に右派政党が政権を握ると、
正式に脱退を表明しました。
沿線国だけで世界人口の6割、総GDPは3割を占める。
引用:一帯一路
大陸のほぼ全域を包囲してる?!
そう。これはアメリカから距離のある国々でやることで、アメリカを直接刺激しないようにしているんだ。
具体的な政策
一帯一路では発展途上国に対して、
インフラ整備や原油や天然ガスを運ぶパイプラインを建設します。
ヨーロッパに対しては直通の列車や航路を繋ぐルートを開拓。
日本~ヨーロッパを船だと1ヶ月かかるが、
この直通列車を利用すれば2週間で着くことができます。
特に、インフラ整備が整っていない発展途上国は積極的にこの支援を受けているんだ。中国が投資をするという名目でお金をカンパしているんだよ。
これだけ見ると、中国すごく良い人じゃん・・
それによくこんなにお金あるね・・?
中国が何の利益もなくこんなことやると思う?(笑)
やっぱり裏があるのか?!
もちろん!詳しくは次章で話すけど、これは侵略行為なんだ。
え?!
お金に関しては中国は貿易収支でかなり儲けているからね(笑)
アメリカもこの貿易赤字を何とかしようとしているよ。
この莫大な資金はいわゆる、チャイナマネーと言われているよ。
一帯一路へのチャイナマネー投資額は900億ドル(10兆円)
一帯一路の真実
投資をしてもらった国は中国に借金をしているという状態になる。
この借金が問題となっている。
設備投資をした結果、そこの港や町が活性化すれば、
その借金を返せるだけの資金が貯まる。
しかし、そううまくいかないのが現状だ。
実際に、ラオス・パキスタンなど8か国は借金を滞納してしまっている。
これを”債務の罠”という。
そして、
膨大な借金を抱えた国は中国の侵略行為を
許さざるを得ない状況に陥ってしまう。
代表的なのは、スリランカ。
この国のハンバントタ港という大きい港は一帯一路により完成した。
しかし、地理的に不便で投資資金を回収できなかった。
結果・・・
2017年、中国に借金の代わりに99年間港の運営権を引き渡しました。
これは中国が他国の港を乗っ取ったと考えていいでしょう。
ちょっと待ってよ!これじゃあ、侵略されたのと同じじゃん。
そうです。運営権を引き渡している以上、スリランカは自分の港を自由に使えず、中国に管理されるのです。もちろん、アメリカも黙っておらず、これを
「新植民地主義」
と批判しているんだよ。
もしかして、中国って最初からこれが狙いだったんじゃ・・?
鋭いね!その通り!中国は常に戦略的に行動するから、これについても確信があったんだろうね。
最近、スリランカはコロナの影響で主要産業である観光業に強い打撃を受けました。
国の収入が減り、大幅な物価高、中国からの多額の借金
と三重苦が重なりました。
結果として、大規模なデモが起こり、スリランカ大統領は国外に避難しました。
スリランカは国家の破産を宣言し、債務調整を日本に依頼しました。
日本がこれに応じるかは未定です。
(日本は中国の同規模にスリランカの債務主権者)