原発処理水海洋放出
2023年に福島原発の処理水が太平洋に排出されることになりました。
しかし、日本のメディア・韓国・中国は
「汚染水を海に流すな!」
「太平洋は日本の下水道ではない!」
と声を荒げています。
ほんとにそうなのか?
今回は科学的データをもとに解説していきます。
こんな方におすすめ
- 就活の面接対策
- 処理水について1から知りたい人
- ニュースや政治に興味がある人
原発処理水海洋放出とは?
東京電力福島第一原子力発電所で増え続けるトリチウムなどを含む
処理水を国の基準を下回る濃度に薄めたうえで海洋放出する方針を
決めました。
2年後をめどに海洋放出を開始できるよう、
設備の設置などを進めています。
これに対し、韓国や中国は猛反発。
具体的にどのくらい薄めるの?
トリチウムの濃度を国の基準の40分の1に薄めます。
(WHOが示す飲料水の基準の7分の1程度)
→ただの飲料水レベル
何が問題になっているの?
結論から言うと、何も問題ではありません。
実際、他の諸外国でも原発処理水の海洋放出は普通に行われています。
原発処理水の放出は国際的に通例で、
アメリカ政府やIEEA(国際原子力機関)も賛成しています。
国際原子力機関(IAEA)は今年1月、
放出計画について、
「設備の使用前検査などが国際的な安全基準に沿って適切に行われている」
と評価しました。
検証には中露の専門家も参加していましたが、
科学的根拠に基づく反論はなかったという。
これは独立性の高い国際機関が
計画の安全性に「お墨付き」を与えたに等しいです。
昨年5月に同原発を視察したIAEAのグロッシ事務局長は
「懸念を表明する国々も、この基準を受け入れているはずだ」
とくぎを刺し、科学的に判断するよう求めた。
問題ない根拠
フランスのラ・アーグという再処理施設では
日本よりも高い濃度で放出しています。
そして、中国や韓国は日本よりも濃い濃度で海洋放出しています。
そもそもトリチウムは自然界にも存在します。
放射線のエネルギーは紙1枚を通せないほど弱く、
人体に入っても多くが排出され、健康への影響はないとされています。
また、原子力施設を保有する国々も、排出基準に差はあるが、
発生したトリチウムを海に流している。
経済産業省によると、トリチウムの年間放出量(液体)は、
福島第1原発の計画では22兆ベクレル未満。
福島第1とは発電方式が異なる関西電力高浜原発などの加圧水型軽水炉は、
平均値で約18兆~83兆ベクレルを海に流しているが、
それでも中国の陽江原発(約107兆ベクレル)や
韓国の古里原発(約91兆ベクレル)よりは少ない。
反対している国
今回の件に関して、
・韓国
・中国
・ロシア
・北朝鮮
が猛反発しています。
ロシアと中国に至っては
首脳会談の共同声明まで出して処理水排出に反発しています。
声明では処理水を「放射能汚染水」と表現し、
国際問題化しようとする狙いがあります。
この声明はロシアによるウクライナ侵攻の真っただ中で
発表されました。
しかし、中国や韓国も原発処理水の海洋放出は行っています。
中国や韓国の主張としては
「太平洋を日本の下水道にするな!」
と言っています。
しかし、科学的なデータを見ると中国や韓国でも海洋放出
していますし、その濃度も日本よりもはるかに濃いです。
さらに、2021年4月に日本が処理水の放出計画を発表してから、
韓国政府は国際海洋法裁判所に暫定措置を申請する案を示唆しました。
韓国の研究機関でのデータ
韓国の政府系研究機関によると、
日本の処理水排出は最新の分析器でもトリチウム濃度を測定できないほど
薄く、何も影響はないそうです。
2023年2月16日に韓国の政府系研究機関である海洋科学技術院などが、
あるシミレーション結果を発表しました。
内容は、
「福島第一原発の処理水を太平洋に放出した場合、放射性物質であるトリチウム(韓国では一般的に「三重水素」と呼ばれることが多い)がどのように拡散するか?」
というものです。
発表によると、
「韓国周辺に流れ着いた処理水は放出から4~5年後に済州海域から入ってきて東海と西海に拡散するが、トリチウムの濃度は韓国海域の水準の10万分の1と極めて低い濃度になる」
と推定されています。
ちなみに、韓国海域のトリチウム平均濃度は
1立方メートルあたり172ベクレルである。
研究者らは
「(日本から流れてきたトリチウムの濃度は)現在の分析機器では検出できない程度の濃度だ」
と説明した。
今後の予定
政府は東京電力福島第一原発の「処理水」について、
今年の春から夏ごろに海洋放出する方針を決定しました。
政府は2023年1月13日に開かれた関係閣僚会議で、
福島第一原発の「処理水」について、
放出設備の工事完了や原子力規制委員会による検査などを
経て「今年春から夏ごろ」に海洋放出を開始する方針を決定しました。
政府はおととし4月に、「2年程度後」をめどに海洋放出を始めるとの
基本方針を決めていて、その時期をより具体化した形です。
今後の対策として、
風評被害を懸念する声が根強くある全国の漁業者について、
処理水放出の影響を受ける場合、新たに設けた500億円の基金を
使って漁場の開拓にかかわる経費や燃料費などを
支援していくことを盛り込みました。
参考動画↓
【860兆Bq】福島第一原発の処理水を海に流すとどうなるのか? – YouTube
韓国・中国の方が海を汚している件
日本の原発処理水に対し、
中国と韓国政府は
「海を汚すな!」
という主張をしています。
しかし、中国や韓国の方がはるかに海を汚している事実をご存じですか?
実は中国や韓国は海にゴミを捨てている国です。
中でも中国はダントツ1位で海にゴミを投棄している国です。
下のグラフをご覧ください↓
赤色が濃いほど海洋ゴミを投棄している量が多い国です。
中国はダントツで多いのがわかりますね。。。
韓国ももちろん多いです。
韓国政府は長らく、島根県・竹島の南西の日本の排他的経済水域(EEZ)を
人糞・家畜糞尿、その他の産業廃棄物の「投棄海域に指定」して、
投棄を続けてきました。
韓国の新聞社の朝鮮日報(2008年2月12日)は、記事にしています。
「1988年に55万立方メートルだった投棄量が、2007年はその13・5倍にまで急増した」
「汚物を海に捨てるのは、輸送費以外の処理費用が掛からないからだ」
日本と韓国・中国、どちらが海をゴミ捨て場として
認識しているか一目瞭然ですよね?
そして、そのゴミがどこに流れ着くか分かりますか?
日本です!
中国のゴミは九州西岸に、韓国のゴミは日本海側に漂着しています。