国葬とは
安倍晋三元首相が銃撃され、
その功績を称えて、国葬が取り計らわれることとなりました。
しかし、国の費用(税金)を使用して、行われる行事なだけに
批判の声も多くあります。
今回は国葬とは何か?
そして、安倍元首相が国葬される理由について解説したいと思います。
国葬とは
国葬とは、国家の儀式として国費で行われる葬儀のことです。
日本で戦後に行われた皇族以外の国葬は、
1967年の吉田茂元首相の国葬のみです。
戦前には国葬令という天皇の勅令がありましたが、
国葬令は1947年に失効しました。
戦後は、国葬に関する法整備については何度か議論はあったものの、
天皇以外の国葬についての明確な法整備はなされていません。
費用
2022年9月に行われる国葬の総額は16億5千万円。
吉田茂の時が2200万円(当時)なので、
現代に換算すると1~2億くらいでしょうか。
歴代に国葬された人物
内閣総理大臣経験者で、国葬された人物は次の5人です。
- 伊藤博文(1909年)
- 山縣有朋(1922年)
- 松方正義(1924年)
- 西園寺公望(1940年)
- 吉田茂(1967年)
一番新しい人で吉田茂。
吉田茂は第2次世界大戦で日本が敗戦後、
サンフランシスコ講和条約に署名した人として
有名ですね。
ここに、安倍晋三元首相も加わる予定です。
なぜ、安倍元首相を国葬するのか?
理由①
歴代最長政権で安定していたから。
2006年に52歳という戦後最年少の若さで総理大臣に就任し、
第二次安倍内閣もあわせた8年8カ月という通算在任期間は歴代最長です。
理由②
東京五輪の招致などに尽力した功績。
東京はスペインなど他の有力国を抑えて、オリンピックを招致しました。
コロナ渦で延期というアクシデントもありましたが、
無事成功し、日本の知名度を大きく上げました。
理由③
外交に尽力してきた。
安倍元首相といえば、アメリカのトランプ元大統領との蜜月関係。
トランプ大統領といえば、アメリカ第一主義を掲げ、
日本にも良い印象を持っていませんでした。
しかし、安倍元首相の外交努力により、親密になり
日米同盟はかつてないほど強固になりました。
それによって、中国や北朝鮮に付け入るスキがないと示すことができたと思います。
また、欧州首脳から舐められていた日本の地位を大きく上げてくれました。
なぜ舐められていたのか?
前政権の民主党の蛮行です↓
ドイツのメルケル首相も
「シンゾー(安倍元首相)がそう言うなら。」
とかなり信頼されていたようです。
立憲民主党議員の蛮行
安倍元総理大臣の「国葬」について立憲民主党の執行部は、
党の質問書に対する政府の回答が不十分だとして、
そろって欠席しました。
立憲民主党の蓮舫や辻本清美などもSNSで続々と「欠席」を表明。
原口一博衆院議員は9月14日、自身のTwitterにこう投稿した。
《私は、出席が不可能なものに出欠の返事をよこせと言う無理に対して「欠席」ではなく「不可」と返信しました》
別に欠席は自由ですが、それをSNSで大々的に言うのは
人としての品性を感じられません。
要するに、
あいつの葬式に呼ばれたけど、欠席してやったわ(笑)
ってSNSで呟いているわけですよ。。
※共産党とれいわ新選組も欠席
弔問外交(2022/9/26)
外交要人一覧
・ハリス副大統領+オバマ元大統領(アメリカ)
・メイ元首相(イギリス)
・サルコジ元大統領(フランス)
・ウルフ元大統領(ドイツ)
・アンソニー首相+ハワード元首相+アボット元首相(オーストラリア)
・モディ首相(インド)
・リー首相(シンガポール)
・トルドー首相(カナダ)
→取りやめ(国内の災害対策のため)
・フック国家主席(ベトナム)
・セン首相(カンボジア)
・ハンドクス首相(韓国)
他多数
国葬でも菅さんの弔辞が注目されていました↓
【安倍元首相国葬】菅義偉前首相 弔辞 安倍元首相「国葬」 – YouTube
やはり安倍政権で長年、官房長官を務めてきて、
安部さんとは盟友の思いが強いのでしょうね。
前編はこちら↓