ウイグル人弾圧って何？

引用：ウイグル人弾圧

中国のウイグル人とは

ウイグル地域に住むトルコ系の民族のことです。

宗教はイスラム教、言語はウイグル語という独自の言語を使う。

中国大陸の少数民族。

補足情報ですが、ウイグル人には美人が多いようです↓

新疆ウイグル自治区の歴史

1930年代　東トルキスタン共和国として建国

1949年　内戦により勝利した中国共産党が中国へ統合する。

1955年　新疆ウイグル自治区が設立

弾圧の理由

背景としてあるのは中国政府がイスラム過激派による

テロリズムを警戒していることがあげられます。

弾圧に力が入ったのは

2001年　アメリカ同時多発テロ

がきっかけです。

この事件はイスラム過激派が起こした最大のテロ事件で、

これによりイスラム教が世界レベルで警戒されることとなります。

そして、

2004年　ウルムチ駅爆発事件

これは中国で起こった事件で、

イスラム教徒によって引き起こされました。

この爆発事件の標的とされたのが、当時の習近平国家主席。

これにより、習近平国家主席はイスラム教の徹底排除に動くことになります。

簡単に言うと、ウイグル族と中国の衝突。

両者の主張はこうです。

ウイグル族

「独立させろ！ダメなら、高度な自治を認めろ！政府による統制と監視が厳しすぎる！」

中国側

「イスラム教だから、テロを起こす可能性がある！徹底的に再教育する必要がある！収容所へ連行だ！」

ウイグル人弾圧

収容所へ送られているウイグル人は100万人～150万人と言われています。

これはウイグル自治区のイスラム教人口の１０％らしいです。

収容所へ送られたウイグル人は様々な規制をかけられます。

以下の通りです。

・ウイグル語禁止

・イスラム教禁止

・政府への不満禁止

・中国共産党への忠誠

・海外への渡航禁止

・収容所外への外出禁止

また、政府は漢族をウイグル自治区に流入させ、

独自の文化・言語を無くそうとしています。

漢族とウイグル人を強制結婚させて、子供を産ませれば、

血が薄くなるのを狙っているのです。

つまり、ウイグル自治区を完全に中国化しようとしているのです。

具体的な内容

中国政府はウイグル人に対して、

農業や製造業などで強制労働させているようです。

新疆産の綿や太陽光パネルなどは安く、

日本も大量に輸入してました。

安い理由は強制労働させていたからなんですね。

各国の対応

アメリカ、EUは中国のウイグル人弾圧をジュノサイド（大量虐殺）と認定しました。

このジュノサイドとは第二次世界大戦中のナチスドイツのユダヤ人虐殺

と同じということです。（かなり強い表現）

EU・イギリス・カナダなど多くの先進国が人権弾圧だと主張し、

中国に制裁を科しています。

新疆産の綿を使わないと発表したり、

人権侵害への懸念を表明したりしたスウェーデンのアパレル大手H＆Mや

米国のナイキなどの不買運動が起こり、

中国のネット通販からH＆Mが消えました。

一方、ユニクロの綿シャツが、強制労働をめぐる米政府の

輸入禁止措置に違反したという理由で、米国への輸入を差し止めらました。

しかし、日本はいまだに何も行動をしていません。

→2022年1月末、非難決議が閣議決定しました。

しかし、その内容は中国の文言が入らず、

人権侵害ではなく、人権状況への懸念と

かなり中国の及び腰の文言となりました。

これを受けて、日本の保守系の政治家やウイグル人協会は

「なんの意味もない。実際に人権侵害は起きている。」

と岸田政権を非難しました。

これは自民党と連立を組む、公明党の意志が反映されたらしいです。

公明党の山口代表が

「ウイグル人弾圧の証拠がない。根拠なく、制裁を科すことは日中関係を揺るがしかねない。」

と主張しました。

公明党は現政権の自民党と連立政権をとる政党なので、こいつらが何か不満があれば、政府としては行動がしにくい。

しかし、証拠ならたくさんあります。

youtubeに公開された収容所での映像やウイグル人による弾圧を訴える動画など。

駐英中国大使、BBC番組でウイグル人の強制収容否定　ビデオを見せられ – YouTube

2022年5月25日、イギリスのBBCは新たな新疆ウイグル人収容施設

が中国の習近平国家主席の命令の下、

新たに建設されることを報道した。