GSOMIAって何?
たびたびニュースで取り上げられるGSOMIAって何?
簡単に言うと、「情報を共有しよう!」っていう軍事協定だよ。
何がいいの?
例えば、北朝鮮のミサイルのことで情報を共有すれば、早くに対応できる。
GSOMIAとは?
2016年11月23日に、日本と韓国は
「秘密軍事情報の保護に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定」
いわゆるGOSMIAを結びました。
これは2か国間での軍事的な情報の共有を目的とした協定です。
(※他の国に情報を漏らさないことを前提条件としています。)
弾道ミサイルの発射の兆候など、
秘匿性の高い軍事情報を2国間で交換するため、
情報を適切に保護する仕組みなどを定めています。
主な目的は機密情報の保護で、防衛省の関係者は
「この協定がなければ、防衛相会談を行っても秘密の話はできない」
と主張するほどです。
情報の世界において、
「情報を提供された国は、入手した国の許可無く、第3国に情報を提供しない」
ということが前提条件になっています。
日本はどこ国と締結してる?
日本はアメリカを筆頭に様々な国とGSOMIAを締結しています。
2007年 アメリカと締結
2010年 NATOと締結
2011年 フランスと締結
2012年 オーストラリアと締結
2015年 インドと締結
2016年 韓国と締結
韓国がGSOMIA破棄?
GSOMIAは1年間が有効期限で政府間で問題がなければ、
自動延長されます。
しかし、2019年8月22日に韓国政府が
日本とのGSOMIAを自動延長しないことを決定しました。
つまり、GSOMIA破棄を日本政府に通告したのです。
これは慰安婦問題や徴用工問題、輸出規制問題などで
国民の反日感情が高まったことが理由です。
輸出規制についてはこちら↓
韓国政府はGSOMIAを外交カードとして、使ったということです。
これに対し、日本だけでなく、同盟国のアメリカも激怒しました。
ちょっと待ってよ!なんで、アメリカも怒るのさ?
実はGSOMIAは日米韓で結ばれていたから、情報の共有がしやすかったのさ。アメリカは北朝鮮の弾道ミサイルや核爆弾を脅威としてとらえているから、地理的に近い日本と韓国から北朝鮮についての軍事情報共有が必要なんだ。でも、破棄されると、アメリカはいちいち情報を加工する必要があるからめんどくさくなる。
??
例えば、韓国からの情報をアメリカが日本と共有しようとしたら、その情報をそのまま日本に伝えることはできない。それは協定違反になってしまうからね。だから、アメリカは韓国に同意を得るか、その情報をてこ入れしてから日本に伝える必要がある。
それはかなりめんどくさいね。
GSOMIA破棄についてアメリカの国務長官は
「韓国政府には失望した。」
とかなり強い言葉で訴えました。
アメリカの反発もあり、
結局、韓国政府はGSOMIA破棄を撤回し、自動延長することに決定しました。
当時のニュース↓
GSOMIA破棄を凍結・・・韓国が日本政府に伝える (19/11/22) – YouTube
現状、GSOMIAに基づく情報交換は行われていますが、
韓国側がいつでも破棄できる不正常な状態になっています。
GSOMIAの恩恵は?
日本側にとって、韓国とのGSOMIAのメリットは
たびたび脱北してくる元北朝鮮の情報が知れることでしょう。
では、SOMIA破棄でのデメリット?
実はGSOMIA破棄によってのデメリットは
韓国政府の方がはるかに大きいのです。
それは韓国には北朝鮮のミサイルを監視する衛星を持っていないからです。
そのため、韓国は設備の整っているアメリカと日本から情報を
共有してもらっている立場なのです。
まとめ
・GSOMIAとは軍事協定
・GSOMIA破棄で困るのは韓国側
韓国側はGSOMIAはいつでも破棄できるといっていますが、
あれも真っ赤なウソです。
破棄する場合はいつまでに日本政府に言わなければいけない、
という規則があります。