あれは名古屋に来て、１年目の夏。
マッチングアプリで知り合った中村静香似の社会人と付き合うことになった。
※写真はイメージです
デートは毎回居酒屋。
相手がお酒好きといことで初対面でもおしゃれな居酒屋に行った。
（毎回健全解散）
とても美人で話して楽しかった僕は３回目のデートの時に
お付き合いを申し込んだ。
相手の返事はOKだった。
急に頭を前に差し出す彼女（以下Aさん）。
こっちが不思議そうな顔をしていると、一言
「撫でて」
と。
意外と甘えん坊なのかと想い、笑いながらAさんの頭をなでる。
「えへへ。」
満面の笑みになるAさんに改めて恋心を認識した。
今思えば、これが最初で最後のデレだったと思う。。。
そこから何度かデートをして、5か月がたった。
いまだに大人の関係なし。。。
手だって、外でつないだのは１回だけ。
僕はクリスマス・イブに勝負しようと決意した。。
カップルたちが浮足たつ季節。
もちろん、僕もだ。
仕事終わりにAさんと僕の家でクリスマスパーティーをする。
Aさんはジュエリー店員のため冬は仕事で忙しくて中々デートできていなかった。
久しぶりのデートと時間を作ってくれたことが嬉しくて、
張り切って料理も作った。
・ローストビーフ
・鶏肉の丸焼き
・クリームシチュー
・ケーキ（購入）
もちろん、プレゼントも用意した。
Aさんと先を進めたい！という邪な考えもあったが、
純粋に仕事の疲れを癒してほしかったのだ。
彼女のしごおわLINEが来て、駅に迎えに行く。
相変わらず美人。
料理を運んで、シャンパンで乾杯した。
彼女が好きなトップガンの映画を見て、しばらく談笑していた。
映画も進み、濃厚なベッドシーンになった。
しばしの沈黙が流れ、僕はAさんと手を握ろうとした。
しかし、返って来た反応は予想外のモノだった。
「メっ！」
手をはたかれた。
ただただ、呆然とするしかなかったが平静を装った。
結局その後も何もないまま、解散し駅まで送り届けた。
１か月後、関東に転勤になると連絡が来た。
遠距離は厳しいとのことで結局、別れることになった。
いまだにあの人は自分を好きだったのか？
なぜ付き合ってくれたのか？
どうすればよかったのか？
が分からない。