台湾 特急電車の脱線事故
引用:脱線事故
事故の詳細
台湾東部の花蓮県で2日午前、特急列車が脱線する事故があり、これまでに乗客や運転士、合わせて51人が死亡し、140人以上がけがをしています。
列車は8両編成で、このうち先頭4両が事故によって、変形しているそうです。
当時の状況
台湾は2日、多くの人が先祖の墓参りを行う「清明節」の連休初日で、列車は大勢の帰省客などで混雑していたとみられます。
列車の車掌は台湾メディアの取材に対し「列車は満席で、席がなく立っている乗客もいた」と話し、車内が大勢の乗客で混雑していたと説明しました。
日本との関係
日立製作所によりますと、台湾で脱線した特急列車は日立製作所が製造した車両だということです。
平成18年から28年にかけて、同型の車両を64両、台湾に納入しているということです。
日立製作所は、現時点では車両に異常があったという情報はなく、車両が原因ではないとみていて、台湾当局の支援を行うとともに、現地の社員を通じて情報の収集を進めています。
日本の台湾との窓口機関「日本台湾交流協会」によりますと、列車には日本人の親子2人が乗っていたということです。
2人とも軽いけがで、自力で病院に向かい、すでに病院を出ているということです。
事故の原因
線路脇に止められたトラックが無人のまま未舗装の下り坂を約20メートル走行し、道路と線路の間の斜面から線路内に落ちて列車と衝突した。
トラックの運転手は
「しっかりとサイドブレーキをかけた。」
と話している。
当局の事故対策本部はサイドブレーキが緩かった疑いを指摘している。かけ方が十分でなかったか故障していた可能性がある。